【研究成果】長期的スロースリップイベントに伴う流体の移動を深部低周波微動の振幅変化から解明
地震学研究室の中本敬大さん(2019年度修了)、平松良浩教授、構造岩石学研究室の水上知行助教らは、豊後水道周辺での長期的スロースリップイベントに伴う深部低周波微動の波形を解析し、その特徴的振幅(モーメントレートに比例)の時空間変化から、特徴的振幅は微動パッチの強度を反映し、長期的SSEに伴う流体の移動による強度変化が特徴的振幅の変化として表れていることを明らかにしました。
これは沈み込み帯のプレート境界面遷移領域で発生する長期的スロースリップイベントと深部低周波微動の関係性について新たな発見であり、沈み込み帯での複雑なすべり現象の理解に寄与するものです。
雑誌名:Journal of Geophysical Research: Solid Earth
論文名:Variations in the characteristic amplitude of tectonic tremor induced by long-term slow slip events
著者名:Keita Nakamoto, Yoshihiro Hiramatsu, Takanori Matsuzawa, Tomoyuki Mizukami
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