ニュース・イベント

【研究成果】鉱山活動に起因する汚染土壌からの有害元素溶出挙動を解明

2020/06/18

地球事務

水質地球化学研究室のバーサンスレンさん(博士後期課程2年)らは、鉱山活動に起因する汚染土壌からの有害元素溶出挙動と機構を解明し、その成果が米国化学会発行の国際誌ACS Earth and Space Chemistryに掲載されました。富山大学・東京大学・中国長安大学との共同研究です。
富山県南部のある山の山腹には、江戸時代から明治時代に活動していた鉱山の廃棄物が捨てられております。
本研究では、廃棄物と周辺土壌を細かく採取して、含まれる有害金属(砒素・鉛・カドミウム)がどのような形態で存在しているか調べました。
その結果、現在の周辺水質条件ではあまり水に溶出しない形態で存在しているものの、塩分が濃くなったりpHが下がったりすると、大量に溶出してしまう可能性が示されました。

雑誌名: ACS Earth and Space Chemistry
論文名: Comparison of Chemical Speciation of Lead, Arsenic, and Cadmium in Contaminated Soils from a Historical Mining Site: Implications for Different Mobilities of Heavy Metals
発表者名: G Baasansuren, Fukushi K, Akehi A, Takahashi Y, Zhao X, Kawasaki K
論文はこちら(出版社のページ)

博士後期課程バスカさんの留学体験談がJASSO日本学生支援機構のHPに掲載されました

2020/06/17

地球事務

モンゴルからの留学生である水質地球化学研究室のバーサンスレン(バスカ)さんの留学体験談がJASSO日本学生支援機構のHPに掲載されました。
詳しくはこちらをご覧ください。

【研究成果】不純物を含まないモノハイドロカルサイトの合成方法を確立

2020/04/14

地球事務

水質地球化学研究室の北島卓磨さん(博士前期課程2年)らは不純物を含まないモノハイドロカルサイトの合成方法を確立し、その成果が国際誌MINERALS誌に掲載されました。東京大学・東京工業大学・高エネ研との共同研究です。

水質地球化学研究室ではこれまでに、モノハイドロカルサイト(以下MHC)はリンやヒ素といった有害元素のすぐれた吸着材料として働くことを明らかにしてきました。しかし室内で合成されたMHCは必ず不純物として多量のマグネシウムを含み、不純物のマグネシウムは吸着効果を阻害することが問題となっておりました。本研究では、低温(5℃)で合成を行うことで、不純物をほとんど含まないMHCを作成できることを世界で初めて明らかにしました。この成果は厳冬期におけるモンゴル塩湖での鉱物生成現象からアイデアを得たものです。また本成果を利用することで、純度の高いMHCを簡単に合成することができ、環境浄化材料としての利用につながること期待されます。

雑誌名: MINERALS
論文名: Simple, Reproducible Synthesis of Pure Monohydrocalcite with Low Mg Content
発表者名: Kitajima T., Fukushi K., Yoda M., Takeichi Y., Takahashi, Y.
論文はこちら(出版社のページ:オープンアクセス)

福士圭介准教授らの研究成果がNature Index「Research Highlight」(2020年2月)に選出されました

2020/03/06

地球事務

世界トップクラスの研究成果を国・機関別にプロファイリングするデータベース「Nature Index」では,Nature Indexが選定した82ジャーナルに掲載された金沢大学所属の研究者の論文の中から,Springer Natureの編集チームが毎月1本選んで,”Research Highlight”として紹介してます。
2020年2月は,水質地球化学研究室の福士圭介准教授らの共同研究グループによる研究が”Mars rover pores over ancient lakes”と題して取り上げられています。
詳細はこちら(Nature Indexのページ)

【研究成果】フェリハイドライト(鉄さび)によるウラン吸着予測モデルを構築

2020/02/20

地球事務

水質地球化学研究室の小林ゆいさん(2018年度博士前期課程修了)、福士准教授、北海道大学小杉重順さんの研究グループは、フェリハイドライト(鉄さび)へのウラニル吸着素過程をモデル化することに初めて成功し、その成果が米国化学会発行の英文誌「Environmental Science and Technology」に掲載されました。

今回開発したモデルでは、自然界で想定される幅広いpH、塩濃度、ウラン濃度、二酸化炭素分圧条件における鉄さびによるウラン吸着挙動を予測できます。長年試行錯誤されてきた鉄さびによるウラン吸着予測モデルの最終決着版ともいえるものです。

雑誌名: Environmental Science and Technology
論文名: A Robust Model for Prediction of U(VI) Adsorption onto Ferrihydrite Consistent with Spectroscopic Observations
発表者名: Kobayashi Y, Fukushi K, Kosugi S.
論文はこちら(出版社のページ)

【研究成果 : GSC】南海トラフ深部のゆっくりすべりの時間変化を解明

2020/02/05

地震学研究室

2018年度に金沢大学GSC(グローバルサイエンスキャンパス)の第2ステージで平松研で研究活動を行なった横浜サイエンスフロンティア高等学校の河野さんと修士課程の中本さん、地震学研究室の平松教授は南海トラフ深部のゆっくりすべりの時間変化について Earth, Planets and Space 誌に発表しました。

南海トラフの沈み込み帯における深部低周波微動の解析から、短期的スロースリップイベントと深部低周波微動が同期して発生する領域のゆっくりすべりの地震モーメント解放率の時間変化を推定しました。

その結果、南海トラフ深部でのゆっくりすべりの活動には2011年東北地方太平洋地震の影響はなかったこと、紀伊南部および中部では長期的なゆっくりすべりの地震モーメント解放率の減少が見られたことを報告し、プレート境界面の摩擦状態が変化した可能性を論じました。

雑誌名:Earth, Planets and Space
論文名:Temporal variation in seismic moment release rate of slow slips inferred from deep low-frequency tremors in the Nankai subduction zone
発表者名:Yoko Kono, Keita Nakamoto, Yoshihiro Hiramatsu
論文はこちら(出版社のページ)

【研究成果】火星の水はミネラル豊富な塩味だった -太古の火星が生命生存に適した星だったことを水の水質復元から立証!-

2019/11/05

地球事務

水質地球化学研究室の福士圭介准教授,大学院自然科学研究科博士前期課程1年の森田康暉さん,東京工業大学地球生命研究所の関根康人教授(金沢大学環日本海域環境研究センター客員教授),米国・ハーバード大学のRobin Wordsworth(ロビン・ワーズワース)准教授,物質・材料研究機構の佐久間博主幹研究員らの共同研究グループは,太古の火星に存在した水の水質復元に世界で初めて成功し,塩分やpHといった火星の水質が生命の誕生と生存に適したものであることを明らかにしました。

詳しくはこちら(金沢大学プレスリリース)

雑誌名: Nature Communications
論文名: Semiarid climate and hyposaline lake on early Mars inferred from reconstructed water chemistry at Gale
発表者名: Fukushi K, Sekine Y, Sakuma H, Morida K, Wordsworth R.
論文はこちら(出版社のページ)

バスカさん・今村さん日本地球惑星科学連合2019年大会 学生優秀発表賞受賞

2019/07/16

地球事務

水質地球化学研究室のBaasansuren Gankhurelさん(博士後期課程1年)と実験地形学・堆積学研究室の今村 明弘さん(博士前期課程2年)が、日本地球惑星科学連合2019年大会で学生優秀発表賞を受賞しました。

詳しくはこちらをご覧ください。

【研究成果】酸化マグネシウムによる亜セレン酸吸着挙動とメカニズムを解明

2019/06/25

地球事務

水質地球化学研究室の福士准教授と宮下駿さん(2017年度博士前期課程修了)は、クニミネ工業株式会社、デンマーク工科大学、東京大学と共同で、酸化マグネシウムによる溶存有害陰イオン除去挙動とメカニズムを解明し、その成果が英文誌「Journal of Hazardous Materials」に掲載されました。

近年火力発電所などの工業廃水処理において、セレンなど有害陰イオン種の除去方法の確立が強く望まれています。本研究では高比表面積酸化マグネシウムは高pH条件において、これまで知られるどの鉱物系吸着材よりも優れた亜セレン酸吸着能を示すことを見出しました。さらに透過型電子顕微鏡と放射光施設を用いた先端分析から、亜セレン酸除去のメカニズムは、酸化マグネシウムが水酸化マグネシウムに相転移する際の微量元素共沈であることを明らかにしました。

雑誌名: Journal of Hazardous Materials
論文名: Superior removal of selenite by periclase during transformation to brucite under high-pH conditions
発表者名: Fukushi K, Miyashita S, Kasama T, Takahashi Y, Morodome S.
論文はこちら(出版社のページ)

Natureにジェンキンズ助教のインタビュー記事が掲載されました!

2018/10/15

地球事務

研究拠点としてみた金沢という視点でNature編集部からジェンキンズ助教がインタビューを受け,記事になりました.記事の概要は以下の通りです.

江戸時代から続く街並みや伝統芸能文化も色濃く残る金沢に住む人々は,学問や文化に理解があり,高い教養を持っている.その証拠に,小中校生を対象とした全国規模の学力テストでも石川県は常に上位に入っている.そういう学問を好む風潮は,金沢の地で研究をする者にとってもありがたい.加えて,ほどよく東京や大阪,名古屋などの大都市から離れていて,自然も近く,研究に集中できる環境が整っている.ジェンキンズ助教は,海底熱水噴出域などの極限環境への生物進化が,海底に沈んだ大型脊椎動物の腐敗環境の適応によってなされたとの仮説に基づいて研究しています.近年,白亜紀の地層からウミガメ遺骸の腐敗環境に生息する生物を発見し,その検証のために能登半島沖にウミガメ遺骸を設置し,海洋での腐敗研究を展開しています.このような腐敗実験を都会の近海で実現するのは難しく,ほどよく自然が残された能登,そしてそこから近い金沢だからこそできたのでしょう.地方都市ではあるが,文教都市である金沢の利点を活かした研究が,生命の進化を解き明かすでしょう.

記事は以下のページでお読みいただけます.掲載された写真で,腐敗中のウミガメの脇をスキューバダイビングで泳いでいるのは地球学コース修士2年生の鈴木碧さんです.

詳しい内容はこちらから(Natureのページ)

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