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竜骨群集:白亜紀のウミガメ遺骸に依存した生物群集

2018/03/23

地球事務

鯨のような大型海棲脊椎動物の遺骸が海底に沈むと,その遺骸周辺に特殊な生物群集が形成され,それを鯨骨群集と呼びます.白亜紀には首長竜の遺骸周辺に類似の群集が形成されることが知られており,は虫類遺骸に形成される群集は竜骨群集と呼ばれています.今回,北海道中川町の白亜紀の地層から発見された祖先的なオサガメ類とともに,遺骸の腐敗過程に生じた硫化水素をエネルギー源とする竜骨群集を発見しました.ウミガメ類は白亜紀末の大量絶滅を乗り越えた数少ない海棲は虫類ですので,竜骨群集も白亜紀末の大量絶滅を乗り越えた可能性があります.

雑誌名: Acta Palaeontologica Polonica
論文名: Discovery of chemosynthesis-based association on the Cretaceous basal leatherback sea turtle from Japan.
発表者名: Jenkins, R. G., Kaim, A., Sato, K., Moriya, K., Hikida, Y. and Hirayama, R.
論文の解説へのリンク:http://www.geobiology.jp/publications/2017/discovery-of-chemosynthesis-based-association-on-the-cretaceous-basal-leatherback-sea-turtle-from-ja.html

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温暖な白亜紀の海洋に存在した冷水塊

2018/03/23

地球事務

地球生物学研究室のジェンキンズ助教および地球環境進化学研究室の長谷川教授らは後期白亜紀の北東太平洋の水深約200m前後に,温暖な白亜紀としてはかなり低温の水塊があったことを明らかにしました.

この結果は,カナダの太平洋沿岸に分布していた白亜紀の地層中に含まれる“石灰岩”に含まれる酸素の同位体比から当時の海底付近の水温を推定したことによってもたらされました.成果は Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology 誌487巻に掲載されました.

雑誌名: Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology
論文名: Cool eastern rim of the North Pacific during Late Cretaceous time: a seep-carbonate paleothermometry from the Nanaimo Group, British Columbia, Canada.
発表者名: Jenkins, R.G., Hasegawa, T., Haggart, J. W., Goto, A. S., Iwase, Y. and Nakase, C.
解説へのリンク:http://www.geobiology.jp/publications/2017/cool-eastern-rim-of-the-north-pacific-during-late-cretaceous-time-a-seep-carbonate-paleothermometry-.html

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加熱による珪藻被殻の構造変化を解明

2018/03/07

地球事務

鉱物・結晶学講座奥野研究室の荒砂博士研究員は加熱による被殻の構造変化の過程を解明し、その成果がGeoscience letters volume5に掲載されました。

珪藻は様々な水環境に生息する藻類の一種です。珪藻の殻はバイオミネラリゼーションの結果として形成される含水の非晶質シリカでできていますが、そのナノ構造は不明でした。また、シリカガラスやシリカゲルといった無機的に合成される非晶質シリカ物質のナノ構造との比較は、物質科学的にも興味深いことです。本研究では、ラマン分光法を中心に珪藻の被殻構造を解析し、その構造がシリカの高温相であるクリストバライトや石英に似て、SiO4四面体の6員環を基本とすることを明らかにしました。また、同じ含水非晶質シリカ物質のシリカゲルとはナノ構造が大きく異なることを明らかにしました。

雑誌名: Geosceince letters
論文名: Structural change of the frustule of diatom by thermal treatment
発表者名: Arasuna A. and Okuno M.

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2018/01/24

地球事務

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