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【研究成果】火星の水はミネラル豊富な塩味だった -太古の火星が生命生存に適した星だったことを水の水質復元から立証!-

2019/11/05

地球事務

水質地球化学研究室の福士圭介准教授,大学院自然科学研究科博士前期課程1年の森田康暉さん,東京工業大学地球生命研究所の関根康人教授(金沢大学環日本海域環境研究センター客員教授),米国・ハーバード大学のRobin Wordsworth(ロビン・ワーズワース)准教授,物質・材料研究機構の佐久間博主幹研究員らの共同研究グループは,太古の火星に存在した水の水質復元に世界で初めて成功し,塩分やpHといった火星の水質が生命の誕生と生存に適したものであることを明らかにしました。

詳しくはこちら(金沢大学プレスリリース)

雑誌名: Nature Communications
論文名: Semiarid climate and hyposaline lake on early Mars inferred from reconstructed water chemistry at Gale
発表者名: Fukushi K, Sekine Y, Sakuma H, Morida K, Wordsworth R.
論文はこちら(出版社のページ)

バスカさん・今村さん日本地球惑星科学連合2019年大会 学生優秀発表賞受賞

2019/07/16

地球事務

水質地球化学研究室のBaasansuren Gankhurelさん(博士後期課程1年)と実験地形学・堆積学研究室の今村 明弘さん(博士前期課程2年)が、日本地球惑星科学連合2019年大会で学生優秀発表賞を受賞しました。

詳しくはこちらをご覧ください。

【研究成果】酸化マグネシウムによる亜セレン酸吸着挙動とメカニズムを解明

2019/06/25

地球事務

水質地球化学研究室の福士准教授と宮下駿さん(2017年度博士前期課程修了)は、クニミネ工業株式会社、デンマーク工科大学、東京大学と共同で、酸化マグネシウムによる溶存有害陰イオン除去挙動とメカニズムを解明し、その成果が英文誌「Journal of Hazardous Materials」に掲載されました。

近年火力発電所などの工業廃水処理において、セレンなど有害陰イオン種の除去方法の確立が強く望まれています。本研究では高比表面積酸化マグネシウムは高pH条件において、これまで知られるどの鉱物系吸着材よりも優れた亜セレン酸吸着能を示すことを見出しました。さらに透過型電子顕微鏡と放射光施設を用いた先端分析から、亜セレン酸除去のメカニズムは、酸化マグネシウムが水酸化マグネシウムに相転移する際の微量元素共沈であることを明らかにしました。

雑誌名: Journal of Hazardous Materials
論文名: Superior removal of selenite by periclase during transformation to brucite under high-pH conditions
発表者名: Fukushi K, Miyashita S, Kasama T, Takahashi Y, Morodome S.
論文はこちら(出版社のページ)

Natureにジェンキンズ助教のインタビュー記事が掲載されました!

2018/10/15

地球事務

研究拠点としてみた金沢という視点でNature編集部からジェンキンズ助教がインタビューを受け,記事になりました.記事の概要は以下の通りです.

江戸時代から続く街並みや伝統芸能文化も色濃く残る金沢に住む人々は,学問や文化に理解があり,高い教養を持っている.その証拠に,小中校生を対象とした全国規模の学力テストでも石川県は常に上位に入っている.そういう学問を好む風潮は,金沢の地で研究をする者にとってもありがたい.加えて,ほどよく東京や大阪,名古屋などの大都市から離れていて,自然も近く,研究に集中できる環境が整っている.ジェンキンズ助教は,海底熱水噴出域などの極限環境への生物進化が,海底に沈んだ大型脊椎動物の腐敗環境の適応によってなされたとの仮説に基づいて研究しています.近年,白亜紀の地層からウミガメ遺骸の腐敗環境に生息する生物を発見し,その検証のために能登半島沖にウミガメ遺骸を設置し,海洋での腐敗研究を展開しています.このような腐敗実験を都会の近海で実現するのは難しく,ほどよく自然が残された能登,そしてそこから近い金沢だからこそできたのでしょう.地方都市ではあるが,文教都市である金沢の利点を活かした研究が,生命の進化を解き明かすでしょう.

記事は以下のページでお読みいただけます.掲載された写真で,腐敗中のウミガメの脇をスキューバダイビングで泳いでいるのは地球学コース修士2年生の鈴木碧さんです.

詳しい内容はこちらから(Natureのページ)

【研究成果】モンゴル・エルデネト鉱山周辺の河川と池でのモリブデン溶出機構を解明

2018/07/30

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水質地球化学研究室のSolongo Tsetsegeeさん(博士後期課程2年)らはモンゴル・エルデネト鉱山周辺の河川と池でのモリブデン溶出機構を解明し、その成果がMINERALS誌に掲載されました。

2017年からモンゴル国立大学・東京大学と共同で、世界最大規模の銅-モリブデン鉱山(エルデネト鉱山)地域での有害元素の環境動態調査を行っております。エルデネト市を流れる河川では、重金属濃度は極めて低いものの、モリブデン濃度は結構高いです。本研究はこの原因解明を目的として、エルデネト地域の河川と池から採取した堆積物に含まれるモリブデンの存在状態を化学抽出分析とSPring-8を利用した放射光分析によって調べました。その結果、モリブデンは堆積物中の鉄酸化物にかなり弱い力で吸着して存在することがわかりました。

溶液にとけているモリブデンはあまり堆積物に吸着せず、吸着したとしてもちょっとした水質変動により比較的容易に水に溶出してしまいます。その結果、河川のモリブデンは強く吸着しがちな重金属などよりも高い濃度をしめすと考えられます。

雑誌名: MINERALS
論文名: Distribution and chemical speciation of molybdenum in river and pond sediments affected by mining activity in Erdenet city, Mongolia
発表者名: Solongo T, Fukushi K, Altansukh O, Takahashi Y, Akehi A, Baasansuren G, Ariuntungalag Y, Enkhjin O, Davaajargal B, Davaadorj D, Hasebe N
論文はこちら(出版社のページ:オープンアクセス)

【研究成果】アルカリ塩湖の水質は準安定な含水炭酸塩鉱物にコントロールされる

2018/07/30

地球事務

水質地球化学研究室の福士准教授と松宮春奈さん(2017年度卒業)は、アルカリ塩湖の水質制御機構を実験と理論により予測し、その成果が米国化学会発行の英文誌「ACS Earth and Space Chemistry」に掲載されました。

大陸内部の乾燥地域には、高塩分・高pH・高炭酸イオン濃度の水質をもつアルカリ塩湖が広範に分布しています。アルカリ塩湖では含水カルシウム炭酸塩であるモノハイドロカルサイト(MHC)の生成が頻繁に認められますが、MHCの生成条件、塩湖の水質に及ぼす影響、さらに塩湖における炭素循環に果たす役割はよくわかっておりませんでした。

水質地球化学研究室では、これまでにMHCの合成実験、合成試料の放射光分析およびMgを含有するMHCの第一原理計算を行い、MHCの生成にはMgを必要とすること、MHC中のMgは主に別相としてMHCに付随する非晶質炭酸マグネシウム(AMC)であることを示してきました。本研究では、塩湖環境を模擬した溶液中におけるMHCおよびAMCの溶解度測定を行い、自然界のアルカリ塩湖の水質はMHCおよびAMCの生成過程によって制御されていることを突き止めました。

本研究は従来見過ごされていた準安定相が普遍的にアルカリ塩湖の水質を支配することを示しました。準安定相であるMHCやAMCは時間とともに安定な炭酸塩鉱物へと自発的に変質します。MHCおよびAMCとの平衡により水質が支配されるアルカリ塩湖は、これら準安定相の変質過程を介して二酸化炭素を自発的・不可逆的に堆積物に固定する機能を持つことが予想されます。

雑誌名: ACS Earth and Space Chemistry
論文名: Control of Water Chemistry in Alkaline Lakes: Solubility of Monohydrocalcite and Amorphous Magnesium Carbonate in CaCl2–MgCl2–Na2CO3 Solutions
発表者名: Fukushi K, Matsumiya H
論文はこちら(出版社のページ)

地球は石でできているのだ―地球と石川の石ころつながり―

2018/07/24

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金沢大学の地域連携センターの夏休み企画が今週末に開催されます.
森下教授による身近な石と地球の関連に関する講演です.
詳しい内容,開催日時は以下のHPからご覧ください.

金沢大学サテライトホームページ

市民講演会「深海から宇宙まで」 2018年7月28日(土)13:00~15:00 金沢海みらい図書館

2018/07/18

地球生物学研究室

市民講演会「深海から宇宙まで」を開催します。
地球社会基盤学類のジェンキンズ助教による「海底に沈んだクジラがつくる生態系 ―鯨骨マンションに棲む生きものー」と、本学環日本海域研究センターの鈴木教授による「宇宙で骨に効いた薬:メラトニンの骨に対する作用」 の2本立てです。

日時:2018年7月28日(土) 13時-15時
場所:金沢海みらい図書館
対象:対象:小学校高学年から一般(対象外でもOK)

詳細は以下サイトをご覧ください。
http://www.ki-net.kanazawa-u.ac.jp/blog/2018/05/30/20180530-2454/

Facebookで日々の活動を報告しています

2018/06/21

地球事務

地球社会基盤学類地球惑星科学コースのFacebookでは日々のことから研究成果,授業風景まで様々な記事を投稿しています.地球惑星科学コースの雰囲気を知りたい人はぜひチェックしてください!

金沢大学・地球学コースFacebook
ページ上部のfマークをクリックすることでもFacebookに行くことができます.

日本海と東シナ海の深海掘削堆積物の年代層序を構築

2018/04/16

地球事務

海洋環境変遷学研究室の佐川助教は,国際プロジェクトである統合国際深海掘削計画(IODP)で採取された日本海と東シナ海の深海掘削堆積物について年代層序を構築し、その成果がProgress in Earth and Planetary Science誌volume 5に掲載されました。

日本海や東シナ海の海底堆積物には、過去に東アジア地域や地球全域で起こった環境変動の記録が詳細に残されています。このような堆積物を使って、どの時代にどのような環境変化が起こったのかを理解するためには、堆積物に年代目盛をできるだけ正確に入れる作業が欠かせません。しかし、日本海はたびたび隣接する海域から孤立してきたため、既存の年代推定手法を用いて詳細に堆積年代を求めることが難しいという問題がありました。
今回、佐川助教らの研究グループは複数の年代推定手法を組み合わせることによって、初めて日本海の過去100万年にわたる年代層序の構築に成功しました。また、日本海堆積物と東シナ海堆積物に共通する火山灰層を6層発見しました。この火山灰層を鍵層として両海域を対比したところ、大陸氷床が発達した氷期には日本海への暖流流入がストップし、表層海水の性質が大きく変化した時代が過去100万年に少なくとも6回起こっていたことが明らかになりました。今後、本研究で構築した年代層序に基づいて、日本海の過去100万年にわたる環境変動の歴史がさらに明らかになっていくことが期待されます。

雑誌名: Progress in Earth and Planetary Science
論文名: Integrated tephrostratigraphy and stable isotope stratigraphy in the Japan Sea and East China Sea using IODP Sites U1426, U1427, and U1429, Expedition 346 Asian Monsoon
発表者名: Sagawa T, Nagahashi Y, Satoguchi Y, Holbourn A, Itaki T, Gallagher S J, Saavedra-Pellitero M, Ikehara K, Irino T, Tada R
日本語要旨へのリンク
論文はこちら(出版社のページ)

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